毎年恒例の芸術学校の建築セミナー、今年の第1回はTokyo Office Storyと称して東京の3つのサイズ「S,M,XL 」のオフィスを見学するツアーでした。
既存のオフィスを稼働させながら更新していくプログラムを天から地上に向かって逆様に増殖していくような逆凸型の形態で遷しとった東京サンケイビル。電線やネオンで溢れる喧噪に先進的な企業イメージを表現したメタルワークで拮抗させた井澤金属ビル。内部機構がそのままファサード構成に現れた良質なデザインのテクニカハウス。実際に設計を手がけられた、赤坂先生、萩原先生の詳細なお話を聞きながら、経済を表象するオフィス建築は個の表現行為とは最も遠いようで実は最も近いプロクセミックスなのだと甚く納得。
2012年6月24日