かつて瀬戸内の風景を守った日本最大と称えられた海賊がいました。
瀬戸内海は一見、穏やかですが、複雑な地形と干潮による激しい潮流が古来より船乗り達を悩ませてきました。村上海賊が歴史に姿を現したのは南北朝時代、船を警固する小勢力から芸予諸島の全域を掌握する一大勢力へと成長。彼らは、水軍であると同時に、流通に携わる商人や茶や連歌を楽しむ文化人の顔を持ち、この地域の海の生活文化を育んできました。息を呑む多島海の景色の中にその遺構を辿る事が出来ます。先日、古建築研究会で姫路から尾道周辺のフィールドワークを行いました。
書寫山圓教寺は性空上人が966年に開創したとされる天台宗の別格本山で「西の比叡山」と称されています。標高371mの豊かな自然に囲まれた境内と史跡は、当時の面影が色濃く残っており、佇むだけで「六根を浄める」を体感。
宿泊は尾道の西山別館。瀬戸内海に面した1000坪の自然風庭園に点在する離れ家で瀬戸内の新鮮な食材を使用した料理と酒と器を堪能しました。